アレンタウン周辺#1

yhsdiary2006-10-15

 アレンタウン周辺の音楽の話を進める前に、アレンタウン周辺の環境についてお話したいと思います。
 アレンタウンはNYCの真西、フィラデルフィアの真北に位置し、ビリージョエルの歌で日本人にも知られている人口10万人程度の鉄鋼の街です。 ベスレヘムという同規模の街が川を挟んで寄り添うようにあり、周辺の街を合わせたリーハイ・カウンティ全体で人口数十万人程度の歴史と産業と自然の調和の取れたすばらしい環境にあります。 
 郊外には、アーミッシュやメノナイトの居住区もあり、彼らの馬車に出会うこともしばしばです。 過去に日本の鉄鋼産業に押されて、たくさん生まれた失業者を歌ったのがビリーの歌なので、アレンタウン周辺でビリーのヒット曲”アレンタウン”を聞くことはまずありません。 周囲には昔の鉄鋼所や鉄鋼王が作った別荘、公園が多く存在する街で、今でもベスレヘムスチールというアメリカ最大手の鉄鋼会社があります。 製鉄に使われるライムストーン(石灰岩)が取れたこととデラウエア川の水運、鉄道の発達が鉄産業の発展につながったようです。 鉄道は自動車産業の影響で、現在は貨物の路線のみですが、ホーボー(Hobo)達が今でもここを拠点にアメリカ中へ旅をするそうです。
 写真は、アレンタウンの南西にあるマッカンジー(Mucungie)という街にある昔の鉄鋼王の別荘を改築したジーンおばさんが住む家、その隣街アルバーティス(Arbartis)にある鉄工所の遺跡、ロックリッジファーナスです。ここでは結婚式もよく行われます。 春はムスカリという花がとても綺麗です。