その5:アメリカ東部の街の楽器屋さん

Meadowood

 アメリカではマーティンギター工場から車で40分のところに住むことになりました。当然、現地で購入することを考えあえて日本からは楽器を持っていきませんでした。 これまで使っているマーティンD-28は私にはテンションが強く十分弾きこなせていないと感じており、日本でD-18を一度弾いてからそのやわらかいクリアな音が気に入り、これを機会に是非D-18を手に入れたいと思っていました。 
 アレンタウン周辺には3軒の楽器屋がありました。ダウンタウンにある楽器屋は大きくて何でも揃う近代的な楽器屋でした。 隣町のクッズタウンには二軒。 一軒は町の音楽祭も主催するキースさんのお店で、どちらかと言えば楽器以外も揃えるホビーの店でした。 もう一つはマイクとポーラが経営する”Meadowood”。 二人が実際に気に入った楽器を取り揃え、マーティンからもリペア職人の称号を得ているこだわりの楽器屋でした。 毎週水曜日にはブルーグラスジャムや楽器教室も開いていました。 当時はクッズタウン大学のメイン通り沿いの2階建ての小さな店で、周辺は100年前の生活を今も続けているアーミッシュがたくさん住んでいる地区だったこともあり、古き良きアメリカの雰囲気をそのまま残したかわいいお店でした。 何度か私もジャムセッションに参加しましたが、日本人バンドのブルーグラス45をみんな知っていて、中には”私はメンバーのアキラと知り合いで大ファンだ”という人もいました。 ジャムの中心人物の一人であるカリフォルニアでジェリーダグラスと一緒に演奏したというドブロギター弾きのおじいちゃんは、耳が遠くて人の話は聞こえないのに演奏はバッチリというのが不思議でした。 この店で、私のお気に入りのSPD-16Kに出会うことになります。 SPD-16Kは、自分の楽器も含めまだ日本、アメリカを通して3台しか見たことがない珍しい楽器です。ネックも細めでクリアな音がするのがたいへん気に入っています。
 一年ほど前に”Meadowood”はさらに西に20kmほど行った国道沿いの3階建ての戸建てのお店に引っ越しました(写真)。 100年ほど建つ味のあるお店で、店が広くなった分さらに楽器も充実していましたた。 昨年の初冬に、引越し先の店を探してたずねたときには、マイクもポーラも大変喜んでくれました。写真はそのときの店先の風景です。
http://www.meadowoodmusic.com/ 
http://www.meadowoodmusic.com/photos.cfm
MeadowoodのHPをじっくりのぞいてみてください。田舎町での音楽活動の様子が伺えます。
写真の楽器は家内がとても気に入った「Waber製」の白木のマンドリン
そうそう、アレンタウン周辺には、南隣のエマースという小さな街にもう一軒楽器屋があったそうですが残念ながら行ったことはありません。 この街はアメリカを横断する貨物の線路がありホーボー達がたくさん集まる場所です。 今ではメイン通りの古い民家を使って小さくて雰囲気の良いお店がたくさん並んでいます。 散策をしながらのんびり時間を過ごすには最高の街です。 街外れの昔ながらのダイナーのチーズステーキ(写真)は最高! 薄切りビーフをはさんだサンドイッチなのですが、ペンシルバニアの名物です。 ペンシルバニアに行ったら是非試してください。

コメント
radiomama赤池典子 『はじめまして!ブログを拝見しYHSに惹かれました。今年の12月3日(日)に教会でのブルーグラスコンサートを企画しています。ご出演をお願いしたいので、連絡メールアドレスをお知らせください。詳細をお知らせいたしご相談したいと思っております。ご連絡早めにお待ちしております。』(2006/09/26 11:51)
赤池さま:コメントありがとうございました。 個人の情報はとりあえず削除しておきましたよ。12/3よろしくお願いします。