その3:D-28

yhsdiary2006-09-08

大学一年の冬、YAMAHAギターのカタログを見ていたら、ボディーが茶色の若干地味ではあるが味のある定価12万円のギターを見つけ無性に欲しくなり御茶ノ水の楽器街へ。 取り合えず何件か店を見てみようと最初に入ったのがJR御茶ノ水駅前黒澤楽器。 その当時は、駅前の店がアコスティックギター専門店でした。そこに居たのは、黒澤楽器でもマーティンギターを語らせたら右に出るものは居ないという有名店員、ひげに特徴のある中山さんだったか、中川さんだったか・・(山中さん?かな)。 たくさん並んでいたマーティンギターを、いきなり弾いてみろと進められて恐る恐る手に! 
学生にとってはマーティンギターは高嶺の花で、頭の片隅にも自分のものになるという気持ちも無く、ただ高価なものを手にした緊張だけで弾いてみました。 確かに良い音がするが、「他の高価な楽器も良い音するでしょ」と反論すると、いきなりYAMAHAの40万円はするギターを持ってきて弾けと言う。 さらに緊張しながら弾いてみるとボディーの鳴りからして音質も全くマーティンにかなわない。 本当に40万円もするのか? 疑問もあったが、マーティンの音の良さは明らかで、楽器の良さは確かにわかりました。 でも予算は12万円。 すると、23万円のギターを18万円まで下げても良いと店員の提案がありました。 微妙な値段だか無理ではなさそう。 当時は携帯電話なども無く、すぐ両親と相談できなかったため1日だけ待ってもらいました。
許可が下りて購入! マーティン社150周年記念モデルのD-28. 1970年代以降、質が下がったといわれますが、記念の年のモデルだけに、木も質もわりと良さそうです。 もちろん中古で購入しましたが、それほど弾きこんでいる様子も無くフレットも綺麗でした。 今では作られてから20年以上経ち、さらに風格も増して良い味が出ています。
上の写真は現在の様子。 ケースは3代目のカールトン。 1代目はオリジナルマーティンケース、2代目は、1代目が購入当初から破損気味であったため、無名ブランドのものを購入。 こちらも10年ほどでゆがみが出たため、一生使えるケースということで3代目には奮発してカールトンケースを購入(下の写真)。 こちらは、ブルーグラスを再び始めるきっかけにもなった水道橋のオンザボーダーで購入しました。 7年ほど経ちますが、丈夫で大変気に入っています。 実は次のギターにもカールトンケースを購入してしまいました。  カールトンケースの材質はグラスファイバで一つ一つシリアル番号がついている本格派。アメリカ滞在中に出会ったプロの演奏家もみんな使っていました。トニートレシュカは緑、デルマッカリーは白。 たぶんいろいろ持っているのでしょうけどね。 本体と内部の色は自由に組み合わせられ、こちらは家内のチョイスです。 外観がブラウン、中がワインレッドです。
 オンザボーダーのHP http://www.sierra.co.jp/otb/