その1

 音楽に接するようになったのは、幼稚園のときにエレクトーンを習い始めたことがきっかけで、中学を卒業するまで10年間続けました。 中学校では入学式、卒業式の入退場やBGMで演奏してたんですよ。 舞台の袖から男の子が出て来たときの、父兄の少し驚いた表情は今でも忘れないです。 そのころは、野球やサッカーなど運動をしている方が楽しく全く練習をしませんでした。 今となってはもっと真剣に練習をしているればという気持ちになりますね。 
 小学校5年生のときトランペットを始め小学校の金管バンドの一員になりました。 そのとき内藤はチューバを担当。 学内行事をはじめ、TBSが主催するコンクールや関東で選抜した学校が参加するトップコンサート(芝郵便貯金ホール)など、この時期は音楽をやっているのが非常に楽しかったときでした。 真剣にプロのトランペッターになろうかと考えたこともありました。 教えに来てくれたプロのトローンボーン奏者の須藤先生は大変厳しく、ドラムのばちで殴られてるやつもいました。私や内藤は優等生でしたので・・・。
 中学では野球部に入ったのですが、音楽部(吹奏楽部)の先生のものすごいストーカー行為で、トイレにまで来て音楽部に入るよう嘆願されたときにはさすがに困った記憶があります。 熱意に負けて音楽部へ編部! 結局弱小音楽部でしたので、私が入ったところで変わる訳もなく、全く練習に身の入らない部員から離れて、内藤と二人で練習をしたものです。 中学で音楽部、高校で野球部! おかげで高校での半年間は練習についていくだけでやっとでした。
 ギターは中学1年のときに始めました。 友人のお兄さんがフォークをやっていて、「かげろう」というフォーク集団のライブをよく見に行きました。 その友人に教えられて、コード弾きで「四季の歌」を演奏したのが始まりです。 鍵盤楽器弾きには弦楽器など全く魅力が無かったのですが、歌が大好きだった私には、気軽に歌の伴奏が出来るとあってすぐギターにはまりました。 もちろん興味のメインはギターでなく、歌で! そのころ内藤もギターをはじめ、二人で”サイモン&ガーファンクル”や”さだまさし”の曲を演奏してました。 ハモのきれいな結構いい感じのデュオでしたよ。 そのまま現在のブルーグラス音楽に突入という感じです。
 そうそう、実は初めての楽器はドラムなんです。 幼稚園に入る前にドラムセットを買ってもらったのを覚えています。スネア、ハイハット、バスドラ、タムなど一通り揃ってましたよ。 楽しく叩いていた記憶があるのですが・・・。 あのドラムセットはどうなったのか・・・。 きっと誰かにあげてしまったのでしょう。