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 これまでに友人の結婚式でギターを持って歌うことが良くあり、その数はざっと思い出すだけでも15回以上になります。 一人でギターを持っての弾き語りが主でしが、決して同じ歌を歌わないということ決めていました。 そのため、結婚式が予定されている1ヶ月前からは結婚する友人に合った選曲をし、編曲、練習もしっかりするというのが当時のパターンでした。 
 今振り返ると結婚式にギターを持って行くのも大変でしが、出番を式の最後にしてくれることが多いので、声が出なくなるのも嫌なので、お酒も飲まず、食事もお腹いっぱいならないようにと気を使い、のんびり式を楽しんだことはほとんどありません。
結果として、すべての演奏でお客さんの反応は上々で、頑張った甲斐があったなと毎回感じることができました。 
 10数年前、YHSのメンバーで幼馴染の内藤と、友人の結婚式でブルーグラスを演奏したことがあります。 編成は内藤がバンジョー、私がギター。そのときの選曲は大変困りました。 ブルーグラスは陽気な音楽とは反対に歌の歌詞は、別れや淋しい内容が多い! さらに当時はレパートリーも限られていて。 仕方なしに日本語の題名は言わず、英語の題名だけならば、お客さんにもわからないことと、陽気な音楽なので曲調でアピールすることを双方約束して演奏することにしました。
 ちなみに選曲は、映画「ボニーアンドクライド」のテーマ"Foggy mountain breakdown"とブルーグラスの定番"We'll meet again sweet heart"の二曲。 それぞれ邦題は「俺達に明日は無い!」と「また会う日まで」。どう考えても結婚式で演奏する題名ではありません。
 結果として演奏は大成功、お客さんも大盛り上がりでした。 拍手が全く鳴り止まず・・・。 そのとき気を良くした内藤が、いきなりマイクを持ち、「ただいまの曲は、俺達に明日は・・・(えっ!?)」 結局始めの取り決めは無駄となり、日本名も堂々と公表し・・・。 拍手が盛大だったので、たぶん誰も聞いていなかったとは思いますが・・、(司会者には聞こえたらしい)。幸いなことに、このとき結婚した友人は現在も幸せに家族と過ごしております。 
 その他、アカペラで歌ったり、会場のオルガン奏者に急遽伴奏をお願いしたこともありました。 ギター4本でなぜか結婚式に「ホテルカリフォルニア」ってのもありましたね。 これはギタリストのエゴで曲が決まったのですが・・・。
最近は結婚式での演奏はめっきりなくなりましたが、なかなか出来ない、とても貴重な経験でした。