#1:アメリカとサッカー

 このブログではブルーグラスにかかわる話だけをするつもりでしたが、W杯でのジダン選手の退場劇より、2001年から2002年のアメリカ生活から感じた、サッカーがアメリカで普及しない理由を私なりに分析します。
 世界中で愛されているドラえもんアメリカでは子供にとって悪影響を及ぼす漫画とされているそうです。 努力をしないのび太が、ドラえもんの道具によって助けられるところがアメリカの教育に反していることが原因のようです。 
 私が住んでいたアメリカ東部のペンシルバニア州では、サッカーは少女達のするスポーツであり、少年は野球かアメフトが主で、サッカーをする姿を見かけることはほとんどありません。 ハイスクールやカレッジサッカーの新聞記事はみますし、プロリーグも一応ありますので皆無ではありませんが、マイナーなスポーツの一つと言えます。 
 サッカーは、レベルが高くなればなるほど、反則や相手を欺く行為が増えます。 フェアに戦ったら国際大会で勝つことはまず無理でしょう。 先日ジダンの話題を解説していた元ヨーロッパのプロサッカー選手が、サッカーの試合中に相手の家族を罵る言葉を言うのは当たり前のことだと言っていました。
 アメリカのエリートは、他人の前では大変紳士的です。 陰ではどう考えているかはもちろんわかりませんが、人前で紳士に振舞うことが、教養の高い人間であり、逆に「教育水準の低い人=貧しい」ということに直結します。 そのようなアメリカ社会でサッカーがメジャーなスポーツになることはまず有り得ないでしょう。 ちなみに私はサッカーは大好きです。
 余談ですが、現代アメリカでは、決められた場所以外での喫煙や歩きタバコは非紳士的な行為です。 日本ではまだこのような行為を普通に行う人がおりますが、世界水準で見ると、「教育水準の低い人=貧しい人」に含まれます。 日本に戻ったとき、日本人の行動を見てまず感じたことは、日本は経済レベルでは世界トップクラスになったが、人の水準はまだ国際標準レベルに達していないなということです。 ちょっと悲しい気分でした。  アメリカでの体験については、後ほどこのブログで紹介します。 今のペースだと半年後くらいかな?!