その1:ブルーグラスとの出会い

南アルプスをバックにYHS初期の三ツ木

 私がブルーグラスを知ったのは高校3年生のとき。 脱サラして、その年赴任してきた英語の先生(小森先生)が学生時代にブルーグラスをやっていたということでその音楽の存在を知ることになります。 早速幼稚園から高校まで一緒だった内藤(YHSフィドル)にこんな音楽があるらしいぞと持ちかけ、特に音楽を聴いたわけでもないのに想像だけでめちゃくちゃ盛り上がった記憶があります。 
 内藤とは、小学生のときからブラスバンドで一緒に演奏をし、その頃はTBSこども音楽コンクールの関東大会で3位に入賞するなど充実した音楽活動をともに過ごしてきた幼馴染でした。 高校に入ってからは、内藤はさらに吹奏楽部で音楽を極め、記憶では毎年どのかのコンクールで金賞などをとっていた覚えがあります。 そのころ、私はそれまで10年続けてきた音楽を一時休業して毎日野球に明け暮れていました。
 野球の夏の大会が終わり、多少時間にも余裕が出来た高校三年の秋、偶然近くのレコード屋(当時はまだCDはそれほど普及していませんでした)でブルーグラスを紹介するLPが2枚売り出されていることを発見。 早速店員に視聴をお願いして曲を聴くことになりました。 古い録音のため音は良いものではありませんでしたが、テンポの良い音楽にすぐ興味を持ち、そのままレコードを購入して、その足で内藤のところに行きレコードを二人でを聞いたと記憶しています。 予想通り内藤もブルーグラスに感銘を受け、その時点で将来YHSが出来る基盤が出来上がったといえます。
 その後は一応受験生という立場もあり(実施、毎日勉強もせずふらふらしていましたが)、時間の空いたときにそのLPを聞く程度で特にブルーグラスバンド活動などもせず一年近い年月が過ぎました。
 写真は南アルプスの山並みをバックに歌う三ツ木と内藤。 当時二人はまだ19歳。